私のきっかけ
実は私の家には薬と呼べるものが一個も置いていない。マジな話である。
常備薬といったたぐいの物もないので、重い風邪とかを引いたら自分で買いに行くか誰かに買ってきてもらうことになる。
これが実家じゃなかったら買い備えはしているのかもしれない。
薬学部出てるんだったらそれなりに薬か、もしくは医療関係に縁がある家なのかと思われそうだが別にそういうわけではなく。
母はアクセ系の仕事、父は役場の人間だった。
そもそもなぜ薬剤師になりたいと思ったのかという話をするなら、金が欲しかったという話である。
安泰に生きていくには資格が必要だ、でも医者は難しいし、百歩譲って医者になれたとしても、おれは人の一生を左右するような重責に耐えられなくなるんじゃないかと考えて、その次の選択肢に薬剤師になろうと考えた。実に安直すぎる。
そんな心構えでやっていたものだから、5年の実習のときまで結構なあなあでぎりぎりを繰り返していた結果が国家試験の不合格で、それが現状を招いていると言って間違いないだろう。
でも5年の実習のときに本当にやりがいを感じた、今思えばそこまで続いていたのも不思議な話なんだが。
いまは薬剤師という仕事に金以外の物がたくさん乗っかっているし、何より自分がやりたいと思っているので勉強をやろうという気力が何とか枯れずにいる。
ちなみに大学生活を経てこの金が欲しいという感覚もいまかなり怪しくなっていて。
実は自分はそんなに金を必要としていないといまの生活をしながら思っている。
でも病気は耐えられない
それが眼精疲労ってやつで、今日は寝不足も加わったとはいえ、正直激痛と言えそうな痛みだった。
流石に目薬買った。
人生で初めて目薬を買った。

家に帰って早速差してみたのだが、かなり強烈な爽快感で目が開けられなくなっていた。
数分ほど沁みる感覚に目が開けられなかったが、それが終わると目の痛みがすっきり無くなっていた。
まじかと、目の痛みが全くなくなった。風呂上りは痛みがなくなるが、それと全く同じような感覚だったので本当に驚いた。
実際私は薬を飲んだことが数えるくらいしかない、目薬に至っては恐らく2桁もいったことがなかった。だからでこそ衝撃的な感覚だったし、なんで今まで何でもやってみようと思わなかったんだろうとも思っていた。
でもこれは所詮一過性のもの、根本的な生活を変えない限りはこれも治らないと。
でも一時的とはいえ楽になる手段を得たのは嬉しい。
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