戸締りはちゃんとしようねという

毎日日記

店の中でぼーっとできるくらいには客が少なく、台風というも名前だけでも便利なものだなと思っていた。

外は少し風が強いかなくらいの天気だったせいか、ちょこちょこと客は来るが時間に対してくる量ではなく、救いだったのはそんな日にレジ以外の仕事が多いことだっただろうか。

そんな私の頭にずっとあったのは

『車の窓閉めたっけ』

という考えばかりだった。窓はいつも開けないが、空気を通すくらいの感覚でいつも窓を開けている、それが頭にちらついたのだった。

その日家を出るのが遅くなってしまった私は(原因は父)かなり急いで車を走らせ店に向かった。

本当にギリギリを行っていたので、一分どころか一秒さえ惜しいと思った私は、あまりよく確認することもなく車の鍵を閉めて店の中に入った。

俗にいう、ガスの元栓閉めたかしら問題である。または家の鍵閉めたかしら問題でもある。

ちなみに我が家は家の鍵を閉めないので後者は起こりえない。

いや、まじで。

それは置いておいて、頭の中にはずっと車の窓の事がちらついていた。

そうすると3時ごろ、だんだんと風が強く、建物に吹き付ける笛のような音が鳴るようになってきた。

あれ、これひょっとしてまずいのでは

窓が開いていたとしても風がなければなんてことは無いと思っていたが、横に吹き付ける風が加わっては流石にまずいのではと。

休憩時間に入った途端にダッシュで車に向かった。

窓が少し空いている、嫌な汗がでた。

そして車の座席を触ってみた、かなり強い風が吹きつけていたが、何故か車の中は一切濡れていなかった

風が一方向からしか吹き付けていなかったので雨が入り込まなかったらしい。台風だったからでこそ、大惨事にならなくて済んだということだった。

安心したら財布のひもが緩んだ、自分でも何を言っているのかよくわからない。

とりあえず新発売したというビールを買ってみて、流石に休憩時間に飲むわけにもいかんなと休憩室のカバンまで持っていこうとした。

家風さん、ビール飲むんすか

店長が言ってきた。

んなわけないじゃないですか、持って帰りますよ、飲酒運転になるし

当然飲む気なんてなかった、店長もそれが分かっているのか笑顔ではあった。

そして入った休憩室には店舗責任者がいた、店長の次に偉い人である。

家風さん、これから飲むんですか

彼らは考えることが同じらしいと知った。

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